トップページに戻る

■参考 (手すり先行工法等に関するガイドラインの一部


 (国土交通省の資料より)











足場の組立て等の作業時に手すりのない状態

 

手すり先行工法により手すりのある状態

1.手摺り先行工法
  常に足場から墜落する危険のない安全な環境
   





足場の組立て等の作業時

         
     


臨時に交さ筋かい
等を取りはずす


作業終了後、速やかに元に戻す

足場を使用した作業時や足場上の移動時

資材の搬入等、臨時の作業により交さ筋かい等を取りはずす時



2.手すり先行工法による足場の組立て等に関する基準
a.手すり先送り方式
手すり先送り方式とは、足場の組立て等の作業において、足場の最上層に床付き布わく等の作業床を取り付ける前に、最上層より一層下の作業床上から、建わくの脚柱等に沿って上下スライド等が可能な手すりまたは手すりわくを先行して設置する方式であって、逆に、最上層の作業床を取りはずすときは、手すりまたは手すりわくを残置して行う方式。
この方式で使用される手すりまたは手すりわくは、先送り手すり機材と呼ばれており、最上層より一層下の作業床上で上下スライド等の方法により、最上層に取付けまたは取りはずしができる機能を有している。先送り手すり機材は、一般に足場の最上層のみに設置されている。

b.手すり据置き方式
手すり据置き方式とは、足場の組立て等の作業において、足場の最上層に作業床を取り付ける前に、最上層より一層下の作業床上から、据置型の手すりまたは手すりわくを先行して設置する方式であって、逆に、最上層の作業床を取りはずすときは、手すりまたは手すりわくを残置して行う方式。この方式で使用される据置型の手すりまたは手すりわくは、据置手すり機材と呼ばれており、最上層より一層下の作業床から最上層に取付けまたは取りはずしができる機能を有している。据置手すり機材は、一般に足場の全層の片側横面に設置されている。

c.手すり先行専用足場方式
手すり先行専用足場方式とは、鋼管足場用の部材および附属金具の規格の適用除外が認められたわく組足場等であって、手すり先行工法を行うことが可能な機能を有する、手すり先行専用のシステム足場による方式。

この方式は、他の方式と同様に、足場の最上層に作業床を取り付ける前に、最上層より一層下の作業床上から手すりの機能を有する部材を設置することができ、逆に、最上層の作業床を取りはずすときは、手すりの機能を有する部材を残置して行うことができる方式である。

鋼管足場用の部材および附属金具の規格は、一般的に使用されているわく組足場や単管足場の各種部材、例えば建わくや交さ筋かい、緊結金具(クランプ)等について、材料や形状、および強度などを定めた規格であり、通常の足場においてはこの規格に適合した部材を使用する必要がある。手すり先行専用のシステム足場等、この規格の適用除外が認められた製品は、形状が通常の足場と異なる場合も多いが、強度面においては問題ないので、規格に適合した通常の足場と同様に安心して使用することができる。